本記事のタイトルの通り、ITパスポートでは見たことない問題が8問出題されます(後ほど詳しく解説します)
今回はITパスポートについて日本トップレベルに詳しい私ケンジが、ITパスポートで出題される見たことない問題の詳細について解説した後、知らない問題が出題されたときの対処法をご紹介します。
ITパスポートを受験予定の人はぜひ参考にしてください。
ちなみにですが、ITパスポートにはたった10時間の勉強で合格できる方法があります。
これさえあれば限りなく少ない努力で合格に大きく近づきます。
これは私が何年もITパスポートの勉強を続ける中で生み出した、どの本にも載っていない超コスパの良い究極の勉強法です。
興味ある人はぜひ以下のボタンからその方法をチェックしてください。
ITパスポートでは見たことない問題が8問出題される!
ITパスポートの試験時間は120分で、出題される問題数は100問です。
※詳しくは「ITパスポートの試験時間・問題数は120分で100問!長い?途中退出可能?」をご覧ください。
ITパスポートでは3つの分野(ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系)から問題が出題され、分野別の割合はストラテジ系が35%、マネジメント系が20%、テクノロジ系が45%となっています。
※詳しくは「ITパスポートの分野は3つある!分野別評価点・割合は?難しいのはどれ?」をご覧ください。
ITパスポートでは以下のようなシラバスが用意されており、シラバスに記載されている範囲から92問の問題が出題されます。
※詳しくは「ITパスポートの試験範囲は広い!変更・拡大されることもあるので要注意」をご覧ください。
残り8問はシラバスの範囲外から出題されます。
なので、ITパスポートを受験する人は見たことない問題(=シラバスの範囲外の問題)に必ず8問遭遇することになります。
ITパスポート試験の公式サイトでも以下の記載があります。
総合評価は92問、分野別評価はストラテジ系32問、マネジメント系18問、テクノロジ系42問で行います。
残りの8問は今後出題する問題を評価するために使われます。
出典:ITパスポート試験公式サイト
つまり、シラバスの範囲外の問題である8問は採点対象外となります(=92問で採点が行われる)
ちなみにですが、総合評価とはITパスポート試験全体の点数(1,000点満点)のことです。
また、ITパスポートでは各分野を1,000点満点に換算し、試験全体も1,000点満点に換算します。
なので、ITパスポートの試験結果は以下のようになります(あくまでも一例です)
- 総合評価点=650/1,000点
- ストラテジ系=550/1,000点
- マネジメント系=400/1,000点
- テクノロジ系=600/1,000点
※詳しくは「ITパスポートの総合評価点とは?総合評価点だけ足りないと合格できない?上げ方は?400点・500点だとダメ?」をご覧ください。
その上で、ITパスポートの合格基準は以下2つの条件を両方とも満たすことです。
- 試験全体を1,000点満点に換算したとき、600点以上の得点(=総合評価点が600点以上)
- 各分野ごとに1,000点満点に換算したとき、300点以上の得点
どちらか一方を満たしただけでは不合格となりますのでご注意ください。
※ITパスポートは何度でも受験可能なので、不合格だったとしても再受験が可能です。詳しくは「ITパスポート再受験はいつから?同じ問題出る?落ちた・不合格でも再受験可能!費用は?」をご覧ください。
🔽 本にも載ってない極秘情報 🔽
ITパスポートで見たことない問題が出題される理由と例題
ITパスポートで見たことない問題が出題される理由は8問の新作問題の難易度を測るためです。
ITパスポートは各都道府県で最低でも月に1回は必ず試験が開催されており、ITパスポートの応募者数・受験者数は以下の通り年々増加しています。
※ITパスポートの試験会場の詳細は「ITパスポートの会場・予約方法は?予約取れない・できないこともある?変更方法・状況確認の方法!」をご覧ください。
年度 | 応募者数 | 受験者数 |
---|---|---|
令和元年 | 117,923人 | 103,812人 |
令和2年 | 146,971人 | 131,788人 |
令和3年 | 244,254人 | 211,145人 |
令和4年 | 253,159人 | 231,526人 |
令和5年 | 297,864人 | 265,040人 |
なので、過去問の類似問題の使い回しだけだとITパスポートの試験自体が陳腐化してしまいます。
試験の陳腐化を防ぐためにも、ITパスポートでは毎回8問の新作問題を出題し、その問題の正答率をもとに難易度を計測し、次回のシラバス改訂時にその問題を追加するかを決めているのです。
ちなみにですが、令和元年度には以下のような新作問題が出題されました。
【問題(令和元年度過去問)】
IoT機器やPCに保管されているデータを暗号化するためのセキュリティチップであり、暗号化に利用する鍵などの情報をチップの内部に記憶しており、外部から内部の情報の取出しが困難な構造をもつものはどれか。
- GPU
- NFC
- TLS
- TPM
【解答&解説】
正解は4・・・(答)です。
TPM(Trusted Platform Module)はPCのマザーボード上に直付けされるセキュリティチッ プで、暗号化/復号やハッシュ値の計算、鍵ペアの生成などの機能があります。
内部のデータを読み取ろうとしてもチップへの干渉により物理的に破損する構造になっているため、外部からの攻撃に強い耐性があるのが特徴です。
TPMによって提供される機能としては「OSやアプリケーションの改ざん検知」「ストレージ全体の暗号化」「端末認証」などがあげられます。
選択肢1〜3の詳細は以下です。
- GPU=Graphics Processing Unitの略。コンピュータにおいて画像処理を専門に担当するハー ドウェア部品。
- NFC=Near Field Communicationの略。至近距離での無線通信について定めた国際標準規格で、非接触型ICカードの技術に基づいて開発されたもの。
- TLS=Transport Layer Securityの略。認証・暗号化通信・改ざん検知などの機能を提供するセキュリティプロトコル。
※当時のシラバスには「TPM」という用語は掲載されていませんでした。「ITパスポート用語集・単語一覧・PDF付き!覚え方やアプリ・本もご紹介!」もぜひ合わせてご覧ください。
🔽 本にも載ってない極秘情報 🔽
ITパスポートで知らない問題が出たときの対処法
ITパスポートで出題される問題はすべて4択です。
ITパスポートで知らない問題(=わからない問題)が出たときは勘で回答しましょう。
ITパスポートでは誤謬率が計測されないので、空欄(=未回答)にするのは非常にもったいないです。
誤謬率とは回答に占める間違いの割合のことです。
例えば100問の問題にすべて回答し、30問間違えた場合は誤謬率=30%になります。
誤謬率が計測されるテストでは間違えた問題の数だけ点数に影響が出てしまいます。
例えば100問の問題に対して、
- Aさん=100問すべてに回答し、40問正解・60問不正解
- Bさん=100問中80問だけ回答(残り20問は未回答)し、30問正解・50問不正解
だった場合、正解数はAさんの方が多いですが、点数はBさんの方が高くなるケースが発生します。
つまり、誤謬率が計測されるテストでわからない問題が出題されたときは無理に回答しない方が良いということになります。
逆に、誤謬率が計測されないテストでわからない問題が出題されたときは勘で回答するのが良いということになります。
※誤謬率についてもっと詳しく知りたい人は「玉手箱で誤謬率は計測されない!わからない問題は適当に埋めるでOK!」をご覧ください。
ちなみにですが、ITパスポートで知らない問題(=わからない問題)が出題されたときは、以下の例題のように日本語を英語に変換すると選択肢を絞れるケースもありますので、ぜひ意識してみてください。
【例題(平成28年度過去問)】
無線LANのネットワークを識別するために使われるものはどれか。
- Bluetooth
- ESSID
- LTE
- WPA2
【解答&解説】
正解は2・・・(答)です。
「識別」→「Identifier」→「ID」と連想できれば、「ID」が含まれる選択肢は2のみです。
ITパスポートでは過去問の類似問題が多く出題される
ITパスポートでは毎回8問の新作問題が出題されると述べましたが、その他の問題の多くは過去問の類似問題です。
例えば、以下は平成21年度と平成25年度の過去問ですが、内容がかなり似ていることがわかります。
【過去問(平成21年度)】
SWOT分析で把握できるものはどれか。
- 経営環境
- 事業戦略
- 事業目標
- 事業領域
【解答&解説】
正解は1・・・(答)です。
SWOT分析とは強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の要素から市場を分析する手法です。
内部環境要因である自社の強み・弱みと、外部環境要因でる機会・脅威の要因を組み合わせることで、市場での機会や事業課題の発見に役立てます。
【過去問(平成25年度)】
SWOT分析の説明として、適切なものはどれか。
- 企業を取り巻く外的環境に潜む機会及び脅威、企業がもつ強み及び弱みを分析することによって、企業活動の今後の方向性を導き出すための手法である。
- 財務の視点、顧客の視点、業務プロセスの視点、学習と成長の視点から企業の業績をバランスよく評価・分析するための手法である。
- 自社の活動が顧客にとって最終的にどのような価値を生み出し、それは顧客を満足させられるかという観点から企業活動をデザインする手法である。
- 市場の成長率とマーケットシェアの二つの定量的項目で作られたマトリックスに事業をプロットし、経営資源の配分の最適化を行う手法である。
【解答&解説】
正解は1・・・(答)です。
2はBSC(Balanced Score Card)、3はバリューエンジニアリング、4は事業ポートフォリオマネジメントの説明です。
※SWOT分析はストラテジ系で頻出の用語です。ストラテジ系の詳細は「ITパスポートのストラテジ系とは?苦手な人向け勉強法や問題例・過去問・用語は?」をご覧ください。
なので、自分が過去問で間違えた問題をどんどん暗記していくことはかなり効率の良いITパスポートの対策になります。
ITパスポートに落ちた人はぜひ過去問を解く回数を増やしてみてください。
🔽 本にも載ってない極秘情報 🔽
今回はITパスポートで出題される見たことない問題の詳細について解説しました。
どの問題が見たことない問題(新作問題)かを見破ることは難しいですが、試験当日はそんなことは気にせずに問題を解いていきましょう。