本記事のタイトルの通り、ITパスポートの試験時間は120分で問題数は100問です。
本記事ではITパスポートを日本一熟知している私ケンジが、ITパスポートの試験時間と問題数の詳細について解説した後、ITパスポートの試験時間は長いのか?や途中退出はできるのか?などについても解説します。
ITパスポートを受験予定の人はぜひ最後までお読みください。
ちなみにですが、ITパスポートにはたった10時間の勉強で合格できる方法があります。
これさえあれば限りなく少ない努力で合格に大きく近づきます。
これは私が何年もITパスポートの勉強を続ける中で生み出した、どの本にも載っていない超コスパの良い究極の勉強法です。
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ITパスポートの試験時間・問題数は120分で100問!分野別の問題数は?
冒頭でも解説した通り、ITパスポートの試験時間・問題数は120分で100問です。
ITパスポートでは3つの分野(ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系)から問題が出題され、分野別の出題割合はストラテジ系が35%(35問)、マネジメント系が20%(20問)、テクノロジ系が45%(45問)となっています。
※「ITパスポートの分野は3つある!分野別評価点・割合は?難しいのはどれ?」もぜひ合わせてご覧ください。
各分野の詳細と例題はそれぞれ以下の通りです。
ストラテジ系
ストラテジ系では経営者の仕事に関する内容を取り扱います。
具体的には企業活動や法務、経営戦略、システム戦略などに関する問題が出題されます。
【例題(令和5年度過去問)】
スマートフォンに内蔵された非接触型ICチップと外部のRFIDリーダーによって、実現しているサービスの事例だけを全て挙げたものはどれか。
a:移動中の通話の際に基地局を自動的に切り替えて通話を保持する。
b:駅の自動改札を通過する際の定期券として利用する。
c:海外でも国内と同じ電子メールなどのサービスを利用する。
d:決済手続情報を得るためにQRコードを読み込む。
- a、b、c、d
- a、b、d
- b
- b、d
【解答&解説】
正解は3・・・(答)です。
RFIDの身近な事例としてはSuicaなどの交通系ICカード、高速道路のETCカード、図書館蔵書のICタグなどがあります。
a、c、dはいずれもRFIDではありません。
※「ITパスポートのストラテジ系とは?苦手な人向け勉強法や問題例・過去問・用語は?」もぜひ参考にしてください。
マネジメント系
マネジメント系では管理職の仕事に関する内容を取り扱います。
具体的には開発技術やプロジェクトマネジメント、サービスマネジメントなどに関する問題が出題されます。
【例題(令和4年度過去問)】
システムの開発側と運用側がお互いに連携し合い、運用や本番移行を自動化する仕組みなどを積極的に取り入れ、新機能をリリースしてサービスの改善を行う取組を表す用語として、最も適切なものはどれか。
- DevOps
- RAD
- オブジェクト指向開発
- テスト駆動開発
【解答&解説】
正解は1・・・(答)です。
開発担当者と運用担当者が協力・連携し、開発からリリースまでをより早く、より柔軟に進める取り組みをDevOpsといいます。
テクノロジ系
テクノロジ系ではコンピュータの仕組みに関する内容を取り扱います。
具体的にはコンピュータの基礎理論やコンピュータシステム、データベースやセキュリティなどに関する問題が出題されます。
【例題(平成30年度過去問)】
イラストなどに使われている、最大表示色が256色である静止画圧縮のファイル形式はどれか。
- GIF
- JPEG
- MIDI
- MPEG
【解答&解説】
正解は1・・・(答)です。
GIFは可逆圧縮で256色まで扱うことのできる静止画像のファイル形式です。
扱える色数が少ないため、ファイル容量を抑えることができ、アイコンやイラストのファイルとして使われることが多いです。
※「ITパスポートのテクノロジ系とは?攻略法・苦手な人向け勉強方法は?難しい?問題例や用語もご紹介」もぜひ合わせてご覧ください。
ちなみにですが、ITパスポートの合格基準は以下2つの条件を両方とも満たすことです。
- 試験全体を1,000点満点に換算したとき、600点以上の得点(=総合評価点が600点以上)
- 各分野ごとに1,000点満点に換算したとき、300点以上の得点
※総合評価点について詳しく知りたい人は「ITパスポートの総合評価点とは?総合評価点だけ足りないと合格できない?上げ方は?400点・500点だとダメ?」をご覧ください。
どちらか一方を満たしただけでは不合格となりますのでご注意ください。
つまり、ITパスポート試験全体では600点ちょうどを取れていたとしても、いずれかの分野が300点未満だと不合格になります。
※ITパスポートは何度でも受験可能なので、不合格だったとしても再受験が可能です。詳しくは「ITパスポート再受験はいつから?同じ問題出る?落ちた・不合格でも再受験可能!費用は?」をご覧ください。
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ITパスポートの試験時間120分は長い?途中退出は可能
繰り返し解説している通り、ITパスポートの試験時間・問題数は120分で100問です。
単純計算すると1問に使える時間は120分÷100問=1.2分(=72秒)です。
1問あたり72秒と聞くと、ITパスポートの試験時間はかなり短いのでは?と思う人もいますが、多くの受験者は60分程度ですべての問題を解き切っています。
見直しにかかる時間=30分とすると、トータルでかかる時間は90分程度となります。
Yahoo!知恵袋でも以下のような投稿が多数見受けられます。
【Q】ITパスポートを合格された方にお聞きしたいです。本番の時、一通り問題を解き終えるまでに何分ぐらいかかりましたか?再来月が初受験なので、ご参考にさせて頂きたいです。
【A】かなり丁寧に問題文を読んだので1時間程度でした。そこから見直しと、できていない所をもう一度考えたりで終わったのは1時間30分過ぎたくらいでした。丁寧に問題を解いても余裕があったので、焦らなければ大丈夫です!
出典:Yahoo!知恵袋
【Q】ITパスポート試験について質問です。制限時間は120分と書いてありますが皆さんは大体何分くらいで解き終えていますか?また、制限時間内に全て解き終え退場する場合その場で自分の点数を確認することはできますか?
【A】自分は1時間半位、約90分で見直しまで終わりました。自分の点数は終わったと同時に画面上に出て、1時間後ぐらいにはネット自分のIDなどを入力すれば見られます。実際の合格発表は1か月後です。
出典:Yahoo!知恵袋
ちなみにですが、ITパスポートは途中退出が可能です。
問題を解き終わって見直しも完了したら途中退出する人はたくさんいます。
一度退出すると再入室はできないのでご注意ください。
※トイレや気分が悪い場合などは退出が許可されるので、手を挙げて合図する必要があります。詳しくは「ITパスポートの持ち物・必要なもの一覧!試験日当日に電卓は不要です!」をご覧ください。
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ITパスポートを試験時間内に解き切る方法
ITパスポート受験者の中には試験時間内にすべての問題を解き切れるか不安に思っている人もいるでしょう。
ITパスポートの問題100問を試験時間内に解き切るためには以下の2つを意識してみてください。
- 用語問題には時間をかけない
- 計算問題はゆっくり解いてOK
それぞれ詳しく解説します。
用語問題には時間をかけない
ITパスポートでは以下の例題のような、用語に関する問題が非常に多く出題されます。
【例題(令和5年度過去問)】
不正な販売行為を防ぐために、正当な理由なく映像ソフトのコピープロテクトを無効化するプログラムの販売行為を規制している法律はどれか。
- 商標法
- 特定商取引に関する法律
- 不正アクセス行為の禁止等に関する法律
- 不正競争防止法
【解答&解説】
正解は4・・・(答)です。
コピープロテクトを無効化するプログラムを販売する行為は「技術的制限手段無効化装置等の提供行為」として、不正競争防止法で禁止されています。
以上のような用語問題は知識問題(=知らないと解けない問題)なので、知らない場合は即座に勘で回答するようにしましょう。
※ITパスポートで出題される用語は「ITパスポート用語集・単語一覧・PDF付き!覚え方やアプリ・本もご紹介!」にまとめているので、ぜひ参考にしてください。
用語問題は考え込んでも答えを導き出せるわけではないので、悩むのは時間の無駄です。
ITパスポートで出題される問題はすべて4択です。勘で回答したとしても、25%の確率で正解することができます。
ITパスポートでは誤謬率が計測されないので、空欄(=未回答)にするのは絶対にやめましょう。
誤謬率とは回答に占める間違いの割合のことです。
例えば100問の問題にすべて回答し、30問間違えた場合は誤謬率=30%になります。
誤謬率が計測されるテストでは間違えた問題の数だけ点数に影響が出てしまいます。
例えば100問の問題に対して、
- Xさん=100問すべてに回答し、40問正解・60問不正解
- Yさん=100問中80問だけ回答(残り20問は未回答)し、30問正解・50問不正解
だった場合、正解数はXさんの方が多いですが、点数はYさんの方が高くなるケースが発生します。
つまり、誤謬率が計測されるテストでわからない問題が出題されたときは無理に回答しない方が良いということになります。
逆に、誤謬率が計測されないテストでわからない問題が出題されたときは勘で回答するのが良いということになります。
※誤謬率についてもっと詳しく知りたい人は「SPIで誤謬率は計測されない!わからない問題は適当でOK!誤謬率が計測されるWEBテストは?」をご覧ください。
計算問題はゆっくり解いてOK
ITパスポートでは以下の例題のような計算問題が5〜10問程度出題されます。
【例題(令和2年度過去問)】
伝送速度が20Mbps(ビット/秒)、伝送効率が80%である通信回線において、1Gバイトのデータを伝送するのにかかる時間は何秒か。ここで、1Gバイト=103Mバイトとする。
- 0.625
- 50
- 62.5
- 500
【解答&解説】
正解は4・・・(答)です。
伝送速度20Mbpsは理論値です。伝送効率をかけることで、実効伝送速度が求められます。
つまり、実効伝送速度=20Mbps × 80%=16Mbpsとなります。
伝送するデータはバイト単位なので、計算しやすくするために実効伝送速度もバイト単位に変換します(1バイト=8ビット)
[バイト]単位の速度=16Mビット ÷ 8ビット=2Mバイト/秒より、1GB=1,000MBのデータを2Mバイト/秒の速度で伝送することがわかります。
よって、伝送に要する時間は1,000MB ÷ 2Mバイト=500[秒]となります。
※「ITパスポートの計算問題とは?捨てるのは?公式一覧!何問?割合は?」もぜひ合わせてご覧ください。
上記で解説した「用語問題には時間をかけない」ということを意識すると、計算問題にある程度の時間を使うことが可能になります。
なので、計算問題は計算ミスがないよう丁寧に解きましょう。
ちなみにですが、ITパスポートでは電卓の使用は禁止されています。
※メモ用紙(計算用紙)とシャーペンは試験会場でスタッフから配布されます。
なので、ITパスポートの計算問題はすべて筆算や暗算で解くことになりますが、上記の例題の通り複雑な計算は一切発生しないのでご安心ください。電卓がなくても十分に計算可能です。
※詳しくは「ITパスポート試験は電卓・計算機の持ち込み不可!複雑な計算は不要!」をご覧ください。
🔽 本にも載ってない極秘情報 🔽
今回はITパスポートの試験時間・問題数について解説しました。
ITパスポートの試験時間120分は意外と長いです。本番では焦らずに問題を解いていきましょう。