ITパスポートは570点で合格できる?絶対にできません!

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本記事のタイトルの通り、ITパスポートは570点(総合評価点)だと絶対に合格できません。

後ほど詳しく解説しますが、ITパスポートの合格基準の1つが総合評価点=600点以上だからです。

本記事では日本で一番ITパスポートを熟知している自負のある私ケンジが、ITパスポートは570点で合格できない理由について解説していきます。

ITパスポートを受験予定の人はぜひ参考にしてください。

ちなみにですが、ITパスポートにはたった10時間の勉強で合格できる方法があります。

これさえあれば限りなく少ない努力で合格に大きく近づきます。

これは私が何年もITパスポートの勉強を続ける中で生み出した、どの本にも載っていない超コスパの良い究極の勉強法です。

興味ある人はぜひ以下のボタンからその方法をチェックしてください。

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ITパスポートは570点だと合格できない!

ITパスポートには「総合評価点」という指標があります。

総合評価点とは簡単にいうとITパスポート試験全体の点数(1,000点満点)のことです。

ITパスポートでは以下3つの分野から問題が出題されます。

  • ストラテジ系
  • マネジメント系
  • テクノロジ系

※それぞれの詳細は「ITパスポートの分野は3つある!分野別評価点・割合は?難しいのはどれ?」をご覧ください。

出題割合はストラテジ系が35%、マネジメント系が20%、テクノロジ系が45%となっています。

ITパスポートでは各分野を1,000点満点に換算し、試験全体も1,000点満点に換算します。

なので、ITパスポートの試験結果は以下のようになります(あくまでも一例です)

  • 総合評価点=700/1,000点
  • ストラテジ系=500/1,000点
  • マネジメント系=450/1,000点
  • テクノロジ系=650/1,000点

※詳しくは「ITパスポートの総合評価点とは?総合評価点だけ足りないと合格できない?上げ方は?400点・500点だとダメ?」をご覧ください。

そして、ITパスポートの合格基準は以下2つの条件を両方とも満たすことです。

  • 試験全体を1,000点満点に換算したとき、600点以上の得点(=総合評価点が600点以上)
  • 各分野ごとに1,000点満点に換算したとき、300点以上の得点

どちらか一方を満たしただけでは不合格となりますのでご注意ください。

※ITパスポートは何度でも受験可能なので、不合格だったとしても再受験が可能です。詳しくは「ITパスポート再受験はいつから?同じ問題出る?落ちた・不合格でも再受験可能!費用は?」をご覧ください。

つまり、ITパスポートでは総合評価点=570点の時点で必ず不合格になってしまいます。

しかし、例えばストラテジ系=570点で、残り2分野の点数が高ければ合格する可能性はあります。一例は以下です。

  • 総合評価点=750/1,000点
  • ストラテジ系=570/1,000点
  • マネジメント系=800/1,000点
  • テクノロジ系=850/1,000点

※ストラテジ系の詳細は「ITパスポートのストラテジ系とは?苦手な人向け勉強法や問題例・過去問・用語は?」をご覧ください。

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ITパスポートで570点を600点に上げる方法

ITパスポートで総合評価点=570点をすでに取れているということは、合格まであと一歩です。

ITパスポートの総合評価点を570点から600点に上げるには、ITパスポートの頻出分野を徹底的にマスターすることを心がけましょう。

ITパスポートの試験範囲はかなり広いため、あらゆる分野の問題がある程度均等に出題されると思っている人もいますが、それは間違いです。

※ITパスポートの試験範囲については「ITパスポートの試験範囲は広い!変更・拡大されることもあるので要注意」をご覧ください。

筆者がITパスポートの過去問・計10,000問の出題内容を調査したところ、以下のような結果となりました。

分野出題内容出題数[問]割合[%]
ストラテジ系企業活動79822.8
マーケティング38010.9
法務・法律81723.3
企業会計42512.1
システム企画1584.5
システム戦略2507.1
経営戦略マネジメント59617.0
技術戦略マネジメント762.2
3,500100
マネジメント系システム開発技術46723.4
ソフトウェア開発管理技術1296.5
プロジェクトマネジメント71235.6
サービスマネジメント47323.7
システム監査21911.0
2,000100
テクノロジ系ハードウェア481.1
ソフトウェア390.9
ネットワーク1,04223.1
コンピュータとデジタル情報1242.8
アルゴリズムとプログラミング1052.3
情報デザイン350.8
情報メディア411.0
データベース72316.1
セキュリティ2,20349.0
データサイエンス1403.1
4,500100

以上の表を見ると、近年は

  • セキュリティ
  • 法務・法律
  • 企業活動
  • ネットワーク
  • 経営戦略マネジメント
  • プロジェクトマネジメント

に関する問題が特に多く出題されていることがわかります(表の赤字部分)

なので、ITパスポートの総合評価点を570点から600点に上げるには、これらの分野を重点的に対策するのが最もコスパがいいといえます。

逆に、出題数が少ない情報デザインや情報メディアの対策に時間を使うのは非常にもったいないのでご注意ください。

その中でも最も重点的に対策すべきなのはセキュリティです。

上記の表を見てわかる通り、セキュリティ分野だけ出題頻度がかなり高いことがわかります。

ITパスポートのセキュリティでは以下のような問題が出題されます。

【例題(平成31年度過去問)】

SNSの事例におけるITサービスマネジメントの要件に関する記述のうち、機密性に該当するものはどれか。

  1. 24時間365日利用可能である。
  2. 許可されていないユーザはデータやサービスにアクセスできない。
  3. サーバ設置場所に地震などの災害が起こっても、1時間以内に利用が再開できる。
  4. 投稿した写真の加工や他のユーザのフォローができる。

【解答&解説】

正解は2・・・(答)です。

1は可用性、3は信頼性、4は機能に関する説明です。

近年のITパスポートでセキュリティに関する問題が頻出している理由としては、以下の4つがあげられます。

  • デジタル社会の進展とセキュリティの重要性の増大
  • サイバー攻撃の増加
  • 情報セキュリティ法規制の強化
  • DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進

それぞれについて詳しく解説します。

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デジタル社会の進展とセキュリティの重要性の増大

近年、企業や個人の活動がインターネットやデジタル技術に大きく依存するようになっています。

これに伴い、情報漏洩やサイバー攻撃、個人情報保護の重要性が増加しています。

今の社会では、すべてのビジネスパーソンが基本的なセキュリティ知識を持つことが求められるようになっています。

サイバー攻撃の増加

近年、ランサムウェアやフィッシング、マルウェア攻撃などのサイバー攻撃が急増しており、企業や組織だけでなく、個人もターゲットにされるケースが増えています。

このような脅威に対応するためには、基本的なセキュリティ知識の普及が不可欠です。

ITパスポートでも以下のようなサイバー攻撃に関する問題が用意されています。

【例題(令和4年度過去問)】

攻撃対象とは別のWebサイトから盗み出すなどによって、不正に取得した大量の認証情報を流用し、標的とするWebサイトに不正に侵入を試みるものはどれか。

  1. DoS攻撃
  2. SQLインジェクション
  3. パスワードリスト攻撃
  4. フィッシング

【解答&解説】

正解は3・・・(答)です。

何らかの手段によって入手した他のサービスのID・パスワードのリストを使用し、認証を通そうと試みる攻撃がパスワードリスト攻撃です。

不正アクセス防止の観点から、同じパスワードの使い回しは控えた方が賢明です。

情報セキュリティ法規制の強化

近年は世界的にGDPR(EU一般データ保護規則)や日本の個人情報保護法の改正など、情報セキュリティやデータ保護に関する法規制が強化されています。

これらの法規制に準拠するため、ITに関わるすべての人がセキュリティ知識を持つ重要性が高まっています。

DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進

現在の日本ではDXが推進されており、IT活用がビジネスの基盤となっています。

セキュリティが軽視されるとDXの取り組み自体が失敗するリスクがあるため、セキュリティに関する知識の重要性が高まっています。

もちろん、ITパスポートでもDXは試験範囲に含まれています。

※ITパスポートの試験範囲の詳細は「ITパスポートの試験範囲は広い!変更・拡大されることもあるので要注意」をご覧ください。

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今回はITパスポートは570点で合格できるのかについて解説しました。

ITパスポートを受験予定の人は、ITパスポートの勉強をする前に合格基準を必ず理解しておきましょう。

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