ITパスポートの分野は3つある!分野別評価点・割合は?難しいのはどれ?

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ITパスポートでは3つの分野(ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系)から問題が出題されます。

本記事ではITパスポートについて日本で一番熟知している私ケンジが、ITパスポートの3分野について詳しく解説します。具体的には、ITパスポートの分野別評価点・割合はどうなっているのか?や難しい分野はどれなのか?などについて解説していきます。

ITパスポートを受験予定の人はぜひ最後までお読みください。

ちなみにですが、ITパスポートにはたった10時間の勉強で合格できる方法があります。

これさえあれば限りなく少ない努力で合格に大きく近づきます。

これは私が何年もITパスポートの勉強を続ける中で生み出した、どの本にも載っていない超コスパの良い究極の勉強法です。

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ITパスポートの分野は3つある!分野別評価点・割合は?

冒頭でも解説した通り、ITパスポートでは3つの分野(ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系)から問題が出題されます。

分野内容
ストラテジ系経営者の仕事に関する内容。企業活動や法務、経営戦略、システム戦略などに関する問題が出題される。
マネジメント系管理職の仕事に関する内容。開発技術やプロジェクトマネジメント、サービスマネジメントなどに関する問題が出題される。
テクノロジ系コンピュータの仕組みに関する内容。コンピュータの基礎理論やコンピュータシステム、データベースやセキュリティなどに関する問題が出題される。

試験時間は120分で、問題数は全部で100問です。

※「ITパスポートの試験時間・問題数は120分で100問!長い?途中退出可能?」もぜひ合わせてご覧ください。

分野別の割合はストラテジ系が35%、マネジメント系が20%、テクノロジ系が45%となっています。

ITパスポートの合格基準は以下2つの条件を両方とも満たすことです。

  1. 試験全体を1,000点満点に換算したとき、600点以上の得点(=総合評価点が600点以上)
  2. 各分野ごとに1,000点満点に換算したとき、300点以上の得点

どちらか一方を満たしただけでは不合格となりますのでご注意ください。

つまり、ITパスポート試験全体では600点ちょうどを取れていたとしても、いずれかの分野が300点未満だと不合格になります。

※ITパスポートは何度でも受験可能なので、不合格だったとしても再受験が可能です。詳しくは「ITパスポート再受験はいつから?同じ問題出る?落ちた・不合格でも再受験可能!費用は?」をご覧ください。

不合格になるケースの例は以下です。

  • 試験全体の点数(総合評価点)=600点/1,000点
  • ストラテジ系=400点/1,000点
  • マネジメント系=350点/1,000点
  • テクノロジ系=280点/1,000点

※ITパスポートでは各分野を1,000点満点に換算し、試験全体も1,000点満点に換算します。

以上のケースは試験全体の点数(総合評価点)=600点で1つ目の合格基準に達していますが、テクノロジ系=280点で300点未満となっているため不合格となります。

※「ITパスポートは600点ちょうどで受かるが条件あり!600点以下でも合格する?ギリギリは?」もぜひ合わせてご覧ください。

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ITパスポート3分野の試験範囲と例題(過去問)

ここからはITパスポート3分野の試験範囲と例題(過去問)をご紹介していきます。

まずはストラテジ系からです。

※「ITパスポートの試験範囲は広い!変更・拡大されることもあるので要注意」もぜひ参考にしてください。

ストラテジ系

ストラテジ系の試験範囲は以下です。

※「ITパスポートのストラテジ系とは?苦手な人向け勉強法や問題例・過去問・用語は?」もぜひ合わせてご覧ください。

大分類中分類出題される問題
1:企業と法務1:企業活動1:経営・組織論
2:業務分析・データ利活用
3:会計・財務
2:法務4:知的財産権
5:セキュリティ関連法規
6:労働関連・取引関連法規
7:その他の法律・ガイドライン・情報倫理
8:標準化関連
2:経営戦略3:経営戦略マネジメント9:経営戦略手法
10:マーケティング
11:ビジネス戦略と目標・評価
12:経営管理システム
4:技術戦略マネジメント13:技術開発戦略の立案・技術開発計画
5:ビジネスインダストリ14:ビジネスアイテム
15:エンジニアリングシステム
16:e-ビジネス
17:Iotシステム・組込みシステム
3:システム戦略6:システム戦略18:情報システム戦略
19:業務プロセス
20:ソリューションビジネス
21:システム活用促進・評価
7:システム企画22:システム化計画
23:要件定義
24:調達計画・実施

今回は会計・財務の例題(過去問)を取り上げます。

【例題(平成22年度過去問)】

財務諸表のうち、営業活動・投資活動・財務活動の3つの活動区分に分けて表すものはどれか。

  1. キャッシュフロー計算書
  2. 損益計算書
  3. 貸借対照表
  4. 有価証券報告書

【解答&解説】

正解は1・・・(答)です。

財務諸表とは選択肢1〜3の3つです。このうち、現金の出入りを3つに分類して計算した書類がキャッシュフロー計算書です。

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マネジメント系

マネジメント系の試験範囲は以下です。

大分類中分類出題される問題
1:開発技術1:システム開発技術1:システム開発技術
2:ソフトウェア開発管理技術2:開発プロセス・手法
2:プロジェクトマネジメント3:プロジェクトマネジメント3:プロジェクトマネジメント
3:サービスマネジメント4:サービスマネジメント4:サービスマネジメント
5:サービスマネジメントシステム
6:ファシリティマネジメントシステム
5:システム監査7:システム監査
8:内部統制

今回はサービスマネジメントの例題(過去問)を取り上げます。

【例題(平成31年度過去問)】

ユーザーからの問い合わせに効率よく迅速に対応していくために、ユーザーがWeb上の入力エリアに問い合わせを入力すると、システムが会話形式で自動的に問い合わせに応じる仕組みとして、最も適切なものはどれか。

  1. レコメンデーション
  2. チャットボット
  3. エスカレーション
  4. FAQ

【解答&解説】

正解は2・・・(答)です。「会話形式」というキーワードからチャットボットであると判断できます。

レコメンデーションは購入履歴など、顧客のデータを分析して、各個人に最適な商品やサービスの情報を提供する技術です。

エスカレーションはヘルプデスクでは対応しきれない技術的に高度な問い合わせを、上位の管理者や技術部門などに引き継ぐことです。

FAQはよくある質問とその答えをまとめたものです。

テクノロジ系

テクノロジ系の試験範囲は以下です。

※「ITパスポートのテクノロジ系とは?攻略法・苦手な人向け勉強方法は?難しい?問題例や用語もご紹介」もぜひ参考にしてください。

大分類中分類出題される問題
1:基礎理論1:基礎理論1:離散数学
2:応用数学
3:情報に関する理論
2:アルゴリズムとプログラミング4:データ構造
5:アルゴリズムとプログラミング
6:プログラム言語
7:その他の言語
2:コンピュータシステム3:コンピュータ構成要素8:プロセッサ
9:メモリ
10:入出力デバイス
4:システム構成要素11:システムの構成
12:システムの評価指標
5:ソフトウェア13:オペレーティングシステム
14:ファイルシステム
15:オフィスツール
16:オープンソースソフトウェア
6:ハードウェア17:ハードウェア(コンピュータ・入出力装置)
3:技術要素7:情報デザイン18:情報デザイン
19:インタフェース設計
8:情報メディア20:マルチメディア技術
21:マルチメディア応用
9:データベース22:データベース方式
23:データベース設計
24:データ操作
25:トランザクション処理
10:ネットワーク26:ネットワーク方式
27:通信プロトコル
28:ネットワーク応用
11:セキュリティ29:情報セキュリティ
30:情報セキュリティ管理
31:情報セキュリティ対策・情報セキュリティ実装技術

今回はハードウェアの例題(過去問)を取り上げます。

【例題(平成23年度過去問)】

クロック周波数が1.6GHzのCPUは、4クロックで処理される命令を1秒間に何回実行できるか。

  1. 40万
  2. 160万
  3. 4億
  4. 64億

【解答&解説】

正解は3・・・(答)です。

周波数とは、1秒間に繰り返される波の数です。Hz(ヘルツ)は周波数の単位です。

1秒間に波が1つあることを1Hzといいます。GHzは1Hzの1,000,000,000倍です。

1.6GHzのCPUは、1秒間に最大1,600,000,000回のクロックに対応可能です。

問題文より、1つの命令は4クロックで処理が完了するので、16億÷4=4億より、1秒間に4億回実行できることがわかります。

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ITパスポートで難しい分野はどれ?

結論から言うと、ITパスポートの分野で難しいのはテクノロジ系です。

本サイトでは、ITパスポートを受験したことのある学生・社会人合計100人を対象に「どの分野が難しいと感じたか?」についてアンケートを取ったところ、結果は以下の通りとなりました。

アンケート結果

テクノロジ系は難しいと感じている人が多く、その理由としては以下のような意見が目立ちました。

プログラミング問題が出題されるから。

32歳・男性・小売業勤務

DNS、FTP、fpsなど、英語が多く登場して覚えづらいから。

21歳・女性・学生

計算問題が出題されるから。

28歳・男性・人材業界勤務

※「ITパスポートの計算問題とは?捨てるのは?公式一覧!何問?割合は?」もぜひ合わせてご覧ください。

特にプログラミング問題は難しいと感じる人が多いので、事前の勉強・対策は必須です。

ITパスポートのプログラミング問題の例題(過去問)は以下です。

※「ITパスポートのプログラミング問題を解説!捨てるのはあり?わからない場合は?言語は?」もぜひ合わせてご覧ください。

【例題(令和5年度過去問)】

関数sigmaは、正の整数を引数maxで受け取り、1からmaxまでの整数の総和を戻り値とする。プログラム中のaに入れる字句として、適切なものはどれか。

〇整数型:sigma(整数型:max)
 整数型:calcX ← 0
 整数型:n
 for (nを1からmaxまで1ずつ増やす)
 a
 endfor
 return calcX
  1. calcX ← calcX × n
  2. calcX ← calcX + 1
  3. calcX ← calcX + n
  4. calcX ← n

【解答&解説】

正解は3・・・(答)です。

この問題はforループの中で実行される処理(aの部分)を特定することを求めています。

まず、整数型nはループ変数として使用されます。

forループの中で、nは1からmaxまでの値を順に取ります。この変数は1からmaxまでの各整数を1つずつ参照するためのものです。

整数型maxは関数sigmaの引数として与えられる正の整数です。

問題文の1行目より、関数sigmaは1からmaxまでの整数の総和を計算します。

例えば、max=5の場合、関数は1から5までの総和である15と計算することを意味します。

よって、forループの中では、calcXにnを加算する必要があるため、aの部分には「calcX ← calcX + n」という処理を入れる必要があるとわかります。

以上の処理によって、nが1からmaxまで増加するたびに、calcXにその値が加算され、最終的に1からmaxまでの総和がcalcXに格納されます。

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今回はITパスポートの3分野について解説しました。

ITパスポートの試験範囲はかなり広いので、なるべく早めに対策を行いましょう。

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