ITパスポートの平均点は非公開だが600点前後!合格者の平均点は完全不明

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ITパスポートを受験予定の人の中には、ITパスポートの平均点はいくつなのか気になっている人もいるのではないでしょうか?

本記事のタイトルの通り、ITパスポートの平均点は非公開ですが、600点前後であることは確かです。合格者の平均点は完全不明となっています。

今回は日本で一番ITパスポートを熟知している私ケンジが、ITパスポートの平均点について詳しく解説していきます。

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ITパスポートの平均点は非公開だが600点前後!

冒頭でも解説した通り、ITパスポートの平均点は非公開ですが、600点前後であることは確かです。

以下はITパスポート試験を主催している独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が公開しているITパスポートの総合評価点の分布・偏差値データです(期間=令和元年7月度〜令和2年6月度)

※「ITパスポートの偏差値・点数・配点を完全解説!ITパスポート受験者必見!」もぜひ参考にしてください。

<受験者全体(94,547人)>

総合評価点人数上位から偏差値
900点〜660人0.7%74〜82
850点〜1,486人2.3%70〜74
800点〜3,441人5.9%66〜70
750点〜6,544人12.8%62〜66
700点〜10,091人23.5%58〜62
650点〜13,726人38.0%54〜58
600点〜16,662人55.6%50〜54
550点〜12,413人68.8%46〜50
500点〜10,627人80.0%42〜46
450点〜8,025人88.5%38〜42
400点〜5,463人94.3%34〜38
350点〜3,220人97.7%30〜34
300点〜1,576人99.4%26〜30
0点〜613人100.0%2〜26

偏差値は特定の集団内での相対的な位置を示す指標で、平均点を取れば偏差値=50となります。

上記の表を見ると、偏差値=50となるのは550点〜650点の間であることがわかります。

また、社会人のITパスポート受験者データは以下です。

<社会人の受験者(56,486人)>

総合評価点人数上位から偏差値
900点〜579人1.0%73〜81
850点〜1,242人3.2%68〜73
800点〜2,731人8.1%64〜68
750点〜5,024人17.0%60〜64
700点〜7,246人29.8%56〜60
650点〜9,242人46.1%52〜56
600点〜10,189人64.2%47〜52
550点〜7,081人76.7%43〜47
500点〜5,551人86.5%39〜43
450点〜3,742人93.2%35〜39
400点〜2,200人97.1%31〜35
350点〜1,106人99.0%26〜31
300点〜418人99.8%22〜26
0点〜135人100.0%-3〜22

社会人の受験者の場合、偏差値=50となるのは600点〜650点の間であることがわかります。

また、学生のITパスポート受験者データは以下です。

<学生の受験者(38,061人)>

総合評価点人数上位から偏差値
900点〜81人0.2%77〜85
850点〜244人0.9%73〜77
800点〜710人2.7%69〜73
750点〜1,520人6.7%65〜69
700点〜2,845人14.2%61〜65
650点〜4,484人26.0%57〜61
600点〜6,473人43.0%53〜57
550点〜5,332人57.0%49〜53
500点〜5,076人70.3%45〜49
450点〜4,283人81.6%41〜45
400点〜3,263人90.1%37〜41
350点〜2,114人95.7%33〜37
300点〜1,158人98.7%29〜33
0点〜478人100.0%5〜29

学生の受験者の場合、偏差値=50となるのは550点〜600点の間であることがわかります。

以上をまとめると、偏差値=50となるのは

  • 受験者全体:550点〜600点
  • 社会人の受験者:600点〜650点
  • 学生の受験者:550点〜600点

であることがわかります。

よって、ITパスポートの平均点は600点前後であると言えるのです。

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ITパスポート合格者の平均点は完全不明

まず前提として、ITパスポートでは以下3つの分野から問題が出題されます。

  • ストラテジ系
  • マネジメント系
  • テクノロジ系

※「ITパスポートの分野は3つある!分野別評価点・割合は?難しいのはどれ?」もぜひ合わせてご覧ください。

試験時間は120分で、問題数は全部で100問です。

ITパスポートの合格基準は以下2つの条件を両方とも満たすことです。

  1. 試験全体を1,000点満点に換算したとき、600点以上の得点(=総合評価点が600点以上)
  2. 各分野ごとに1,000点満点に換算したとき、300点以上の得点

どちらか一方を満たしただけでは不合格となります。

※詳しくは「ITパスポートは600点ちょうどで受かるが条件あり!600点以下でも合格する?ギリギリは?」をご覧ください。

上記でご紹介した表(受験者全体)を見てみると、600点以上の点数を取っている人は94,547人中52,610人いることがわかります。

しかし、総合評価点が600点以上であっても、3分野のいずれかが300点未満だと不合格になるため、合格者数=52,610人ではありません。

※詳しくは「ITパスポートの総合評価点とは?総合評価点だけ足りないと合格できない?上げ方は?400点・500点だとダメ?」をご覧ください。

令和元年7月度〜令和2年6月度の合格者数のデータは別途ITパスポートの公式サイトで確認することもできますが、合格者の点数までは開示されていません。

よって、ITパスポート合格者の平均点は完全不明となっています。

ITパスポートの採点方式はIRT式

ITパスポートは試験が終了すると、すぐに自動で採点が行われ、点数が表示されます。

なので、試験終了後はその場で自分の点数が合格ラインに達しているかどうかわかります。

ITパスポート試験はIRT方式という採点方式で採点が行われます。

IRTは「Item Response Theory」の略で、日本語では項目応答理論と呼ばれています。

IRT方式とは、試験の結果が出てから各問題の配点を決める採点方式のことです。

ITパスポートがIRT方式を採用している主な理由は試験の難易度による格差をなくすためです。

資格試験に関わらず、ほとんどの試験では出題される問題によって試験の難易度が変わります。

例えば「2020年の大学入学共通テスト(旧センター試験)の問題は難しかったのに、2015年の問題は簡単だった」といったことが発生します。

この場合、問題を作るのが人間である以上、問題の難易度を常に一定に保つことは難しく、問題ごとの配点が決まっていると、難易度が高かった場合は合格者が少なくなってしまい、難易度が低かった場合は合格者が多くなってしまうという問題点があります。

IRT方式は上記でも述べた通り、試験の結果が出てから各問題の配点を決めるので、問題の難易度による不公平を防ぐことができるのです。

※詳しくは「ITパスポートの採点方法は非公開!8問は採点されない!」をご覧ください。

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ITパスポートではどんな問題が出題される?

上記でも解説した通り、ITパスポートは以下3つの分野から問題が出題されます。

  • ストラテジ系
  • マネジメント系
  • テクノロジ系

それぞれの例題(過去問)は以下です。

【ストラテジ系の例題(平成25年度過去問)】

クラスの学生の8科目の成績をそれぞれ5段階で評価した。クラスの平均点と学生の成績の比較や、科目間の成績のバランスを評価するために用いるグラフとして、最も適切なものはどれか。

  1. 円グラフ
  2. 散布図
  3. パレート図
  4. レーダーチャート

【解答&解説】

正解は4・・・(答)です。

レーダーチャートは複数のデータをクモの巣のような放射状に表した図のことです。

レーダーチャートを使うとデータ全体のバランスを見ることができます。

※「ITパスポートのストラテジ系とは?苦手な人向け勉強法や問題例・過去問・用語は?」もぜひ合わせてご覧ください。

【マネジメント系の例題(平成27年度過去問)】

情報システムのリスクに対するコントロールが適切に整備運用されていることを検証するための手段として、最も適切なものはどれか。

  1. BCP
  2. ITIL
  3. ITガバナンス
  4. システム監査

【解答&解説】

正解は4・・・(答)です。その他の選択肢の詳細は以下です。

  1. 災害や事故などの不測の事態を想定して、事業をいかに継続するかをまとめた計画
  2. ITサービスマネジメントのベストプラクティスが書かれた本のこと
  3. ITを適切に活用して、会社をあるべき姿に導くための仕組みを会社に組み込むこと

【テクノロジ系の例題(平成31年度過去問)】

WEBサイトからファイルをダウンロードしながら、その間に表計算ソフトでデータ処理を行うというように、1台のPCで、複数のアプリケーションプログラムを少しずつ互い違いに並行して実行するOSの機能を何と呼ぶか。

  1. 仮想現実
  2. デュアルコア
  3. デュアルシステム
  4. マルチタスク

【解答&解説】

正解は4・・・(答)です。その他の選択肢の詳細は以下です。

  1. 実際にはない空間を、コンピュータを使ってあたかも実在するように見せかける技術
  2. 内部に2つの処理装置を持つCPU
  3. 2つのシステムが同じ処理を行い、結果を照合して正しいことを認識するシステム

※「ITパスポートのテクノロジ系とは?攻略法・苦手な人向け勉強方法は?難しい?問題例や用語もご紹介」もぜひ合わせてご覧ください。

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今回はITパスポートの平均点について解説しました。

ITパスポートは非常に幅広い分野から問題が出題されるので、なるべく早めに対策をしましょう。

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