ITパスポートの採点方法は非公開!8問は採点されない!

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本記事のタイトルの通り、ITパスポート試験の採点方法は非公開となっています。

後ほど詳しく解説しますが、1問=10点のように決まっているわけではありませんのでご注意ください。

今回は日本で一番ITパスポートに詳しいITパスポートマスターの私ケンジが、ITパスポートの採点方法の詳細について解説していきます。

ITパスポートを受験予定の人はぜひ最後までお読みください。

ちなみにですが、ITパスポートにはたった10時間の勉強で合格できる方法があります。

これさえあれば限りなく少ない努力で合格に大きく近づきます。

これは私が何年もITパスポートの勉強を続ける中で生み出した、どの本にも載っていない超コスパの良い究極の勉強法です。

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ITパスポートの採点方法は非公開!8問は採点されない!

まず前提として、ITパスポートでは以下3つの分野から問題が出題されます。

※「ITパスポートの分野は3つある!分野別評価点・割合は?難しいのはどれ?」もぜひ合わせてご覧ください。

分野内容
ストラテジ系経営者の仕事に関する内容。企業活動や法務、経営戦略、システム戦略などに関する問題が出題される。
マネジメント系管理職の仕事に関する内容。開発技術やプロジェクトマネジメント、サービスマネジメントなどに関する問題が出題される。
テクノロジ系コンピュータの仕組みに関する内容。コンピュータの基礎理論やコンピュータシステム、データベースやセキュリティなどに関する問題が出題される。

試験時間は120分で、問題数は全部で100問です。

※「ITパスポートの試験時間・問題数は120分で100問!長い?途中退出可能?」もぜひ合わせてご覧ください。

出題割合はストラテジ系が35%、マネジメント系が20%、テクノロジ系が45%となっています。

ITパスポートの合格基準は以下2つの条件を両方とも満たすことです。

  1. 試験全体を1,000点満点に換算したとき、600点以上の得点(=総合評価点が600点以上)
  2. 各分野ごとに1,000点満点に換算したとき、300点以上の得点

ITパスポートでは各分野を1,000点満点に換算し、試験全体も1,000点満点に換算します。

総合評価点=1,000点満点・問題数=100問より、ITパスポートは1問10点なのでは?と思う人もいるでしょうが、それは間違いなのでご注意ください。

本記事のタイトルでも述べた通り、ITパスポートの採点方法は完全非公開となっています。

なので、1問=10点とは限りません。

また、ITパスポートにおける合否判定の総合評価は92問で行われ、残りの8問は今後出題する問題を評価するために使われます(=この8問は採点対象外となる)

※「ITパスポートの合否はいつ?その場・当日に確認可能!合否判定・基準は?試験結果レポートはある?」もぜひ合わせてご覧ください。

ITパスポート試験の公式サイトでも以下の記載があります。

総合評価は92問、分野別評価はストラテジ系32問、マネジメント系18問、テクノロジ系42問で行います。

残りの8問は今後出題する問題を評価するために使われます。

引用:ITパスポート試験公式サイト

つまり、約10問に1問は見たこともない用語が出題されます。試験当日に慌てないようご注意ください。

※「ITパスポートでは見たことない問題が8問出る!知らない問題の対処法は?」もぜひ合わせてご覧ください。

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なぜITパスポートの採点方法は非公開なのか?

ITパスポート試験はIRT方式という採点方式で採点が行われます。

IRTは「Item Response Theory」の略で、日本語では項目応答理論と呼ばれています。

IRT方式とは、試験の結果が出てから各問題の配点を決める採点方式のことです。

ITパスポートがIRT方式を採用している理由は以下の2つです。

  • 試験の難易度による格差をなくすため
  • CBT方式と相性が良いため

それぞれについて詳しく解説します。

試験の難易度による格差をなくすため

資格試験に関わらず、ほとんどの試験では出題される問題によって試験の難易度が変わります。

例えば「2023年の大学入学共通テスト(旧センター試験)の問題は難しかったのに、2018年の問題は簡単だった」といったことが発生します。

この場合、問題を作るのが人間である以上、問題の難易度を常に一定に保つことは難しく、問題ごとの配点が決まっていると、難易度が高かった場合は合格者が少なくなってしまい、難易度が低かった場合は合格者が多くなってしまうという問題点があります。

IRT方式は上記でも述べた通り、試験の結果が出てから各問題の配点を決めるので、問題の難易度による不公平を防ぐことができます。

CBT方式と相性が良いため

ITパスポートはCBT方式(Computer Based Testing方式)という試験形式を採用しています。

CBT方式とはコンピュータを使った試験のことです。

ITパスポートの受験者はディスプレイ(画面)に表示された問題に対して、マウスを使って解答します。

※ITパスポートの実際の試験画面はITパスポートの公式サイトから見れるので、ぜひご覧ください。

IRT方式は問題の難易度と関係なく試験ごとに配点が決まるため、どの回の試験を受験しても公平な評価を受けることが可能になります。

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ITパスポートの採点方法(筆者の推測)

最後に、筆者が推測するITパスポートの採点方法を解説しておきます。

これはあくまでも筆者の推測ですが、正答率の低い問題(=難易度が高い問題)は配点が高く、正答率の高い問題(=難易度が低い問題)は配点が低いのではないかと思います。

ちなみにですが、ITパスポートにおいて難易度が高い問題は、以下の例題のような基礎理論やアルゴリズムの問題であることが多いです。

【例題(平成22年度過去問)】

2つの変数xとyに対して、次の手続を1から順に実行する。処理が終了したとき、xの値はいくらになるか。選択肢ア〜エの中から選びなさい。

<手順>

  1. xに2を代入し、yに3を代入する。
  2. yの値から1を引いたものをyに代入する。
  3. xの値とyの値を加えたものをxに代入する。
  4. y≠1なら手続2に戻り、y=1なら処理を終了する。

ア:4、イ:5、ウ:7、エ:8

【解答&解説】

以下のようなトレース表を書いて考えます。

手続xy備考
123
222
342
442y=2なので、2へ
241
351
451y=1なので終了

よって、正解はイ・・・(答)となります。

逆に、ITパスポートにおいて難易度が低い問題は、以下の例題のような用語に関する問題です。

※「ITパスポート用語集・単語一覧・PDF付き!覚え方やアプリ・本もご紹介!」もぜひ合わせてご覧ください。

【例題(平成25年度過去問)】

事業部制組織を説明したものはどれか。

  1. 構成員が、自己の専門とする職能部門と特定の事業を遂行する部門の両立に所属する組織である。
  2. 購買・生産・販売・財務などの仕事の性質によって、部門を編成した組織である。
  3. 特定の課題のもとに各部門から専門家を集めて編成し、期間と目標を定めて活動する一時的かつ柔軟な組織である。
  4. 利益責任と業務遂行に必要な職能を、製品別、顧客別または地域別にもつことによって、自己完結的な経営活動が展開できる組織である。

【解答&解説】

正解は4・・・(答)です。

「利益責任」と「製品別、顧客別、地域別」という2つのキーワードから、選択肢4が事業部制組織を説明したものであると判断できます。

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今回はITパスポートの採点方法について解説しました。

ITパスポートは合格率=約50%の試験です。決して高難易度の試験ではないので、しっかりと対策して本番に臨みましょう。

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